エルコラーノのフレスコ画の額縁

『三脚を飾るクピドたち』というフレスコ画には、9人のキューピッドが描かれています。三脚のような椅子の周りを忙しそうにしていたり、楽器を手入れしたり弾いたりしているような情景で、アポロ神殿の様子を描いたものだそうです。絵画の面には、亀裂が何本も入っているそうです。その一部は欠けたりして修復の後が見られるようです。その周囲は黒い木枠でしっかりと囲われていて固定されています。それはまるで額縁のようです。この木枠は当時のままのもで、そのまま装飾されて、約2000年前の状態をとどめているそうです。それは額縁のようというよりも、額縁そのものに見えるというのです。古代ローマの建築家が、フレスコ画を壁面より取り出して、木の枠に入れて移動したと記述しています。壁面から取り出して会議室に飾るために枠に入れて移動したそうです。